「奈良と会津1200年の絆」実行委員会について

奈良と会津との歴史的な絆

福島県会津地方は「仏都会津」と称されています。その縁を最初に結んだのは、奈良の都で法相の教えを学び、修行した僧 徳一でした。徳一は、奈良から仏教を携えて会津に入り、今に続く仏都会津の礎を築きました。
徳一が伝えた仏教文化である、お寺や仏像は、その後1200年間、会津の人々が自分達の村の寺として、何世代にもわたり守ってきました。会津の文化を親から子に受け継ぐなかで奈良から来た徳一の話も共に伝わってきたことでしょう。今でも会津では、奈良と徳一は人々の身近にあり、徳一菩薩を送り出した都市奈良に対しても特別な親しみを持ち続けています。
しかし残念ながら、送り出した側の奈良では、徳一の足跡は何も残っておらず、1200年前に結ばれた奈良と会津の絆は忘れられ、会津から奈良への1200年の片思いになっています。また会津の地でも徐々に古老たちの語る土地の歴史的記憶は失われつつあります。

会津の人たちとのご縁

本会の発起人は、歴史や仏教への関心、東日本大震災の復興への関心など、それぞれの目的で、奈良から福島県を訪れました。そして、偶然に立ち寄った会津の地で奈良から来た徳一の話を聞き、会津の地で奈良から来た徳一の話を聞き、会津の人たちの奈良への親しみや愛着を知りました。
奈良と会津は決して近くはありませんが、このご縁をつなげていきたいと思います。1200年積上げてきた会津に及ばぬまでも、奈良から会津へ思いを呼び起こすことができればと思います。そのためには、奈良の皆様と共に会津を知ることがスタートだと考えました。

「奈良と会津1200年の絆」実行委員会の設立「歴史を学ぶ、地域と交わる」

本会は、このような背景から、第一義に、奈良と会津の関係、会津の文物を学ぶ機会を、奈良で提供するために設立いたしました。あわせて、奈良と会津の人が交わる「きっかけ」づくりのために、現在の会津の情報の紹介、訪問の企画などもしてまいります。また、会の運営にあたっては、歴史に裏打ちされた楽しい絆づくりを旨とし、「楽しむ」「喜んでいただく」を大切に進めてまいります。

活動の先にある願い ~会津とのご縁を窓口に、福島県、東北へ~

2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。会の活動の効果として、奈良の皆様が福島県、東北を身近に感じる「きっかけ」になればと思います。
奈良から「東北」は遥か遠くに感じられますが、土地や人を知ることができれば、思いを寄せ、身近に感じることもできます。元気を取り戻しつつある会津を入口に、ご縁をつなげ、復興のお役にたてばと願っております。
1200年前、徳一が会津に赴いたのは、会津磐梯山の爆発の大災害を知ったからという説があります。私達も、東日本大震災の傷が癒えない今、奈良から会津へ、そして、福島県、東北に向かいたいと思います。